Photo: undefined by Carlo Scherer
野口みずき選手の引退をかけた走り
となる名古屋ウィメンズマラソンが
迫っています。
1978年7月3日生まれの野口選手は
現在37歳。
女子マラソンの元世界記録保持者で
あり現在はマラソン解説者になって
いる高橋尚子選手が現役を引退した
のが36歳(2008年)のときであった
ことを考えれば、今なお現役でオリン
ピック出場を狙っている野口みずき
選手の偉大さがよくわかります。
しかしそうはいっても37歳。巨人軍
のコーチだった木村拓也さんが逝去
されたのもたしか37歳でした。
スポーツ選手にとっての幕引きも、
4年に1度しかないオリンピックの
ためにどれほど判断を難しくさせて
いることか。
思うに野口選手にとって引退どきとは
いつだったのだろうとふと思うわけ
です。
たび重なる五輪の悲劇で
引退時期も迷走か
野口みずき選手といえば忘れられ
ないのは、
2004年アテネオリンピックでの
金メダル。
しかしその後、
2008年の北京五輪は左太ももの
肉離れのためにスタートラインに
立つことさえできず、レース5日
前に出場辞退。
その後は怪我の回復も悪く練習する
こともできず、ついに藤田監督から
引退勧告をされるまでに。
度重なるアクシデントに見舞われ
ながらも執念の走りを見せていた
野口選手でしたが、2012年開催の
ロンドン五輪は落選。
翌年の世界陸上モスクワ大会代表
選出をめざすも急性胃腸炎の回復が
遅れたため選考レースである大阪
国際女子マラソンのスタートライン
に立つことはできませんでした。
しかし世界陸上の国内最終選考会で
ある名古屋ウィメンズマラソンには
出場でき、そこで2時間24分05秒の
タイムで3位に入賞し、木崎良子、
福士加代子とともに世界陸上選手権
女子マラソン代表3枠に選出され
たのです。
このときの結果は30キロ手前で太もも
に痛みが走り、結局は33キロ付近で
途中棄権になりました。
ちなみに福士加代子選手は3位入賞で
銅メダル、木崎良子先取は4位入賞。
何が言いたいのかといえば、こんな
悔しい大会続きで「いつ引退すれば
いいのか」ということです。
私が野口選手本人だったとしても
とてもではないですが、収まりが
悪いというのか、納得できる大会
がない、なさすぎる。なので続行
して最後に納得のいく走りがしたい
と思うはず。
名古屋ウィメンズが現役最後の
走りになるかもしれない
「走った距離は裏切らない」という
言葉を座右の銘としている野口選手。
今年の1月31日に、リオデジャネイロ
五輪の最終選考レースとなる、名古屋
ウィメンズマラソン(3月13日)で
代表入りができなかったときには、
引退することを表明しました。
怪我続きの野口選手にとって名古屋
ウィメンズは2013年の世界陸上以来
のフルマラソンになるといいます。
地元である名古屋での最終レース。
「名古屋は地元。地元のみなさんに
最後のレースになるかもしれない
走りを見せたい」
そう野口選手は語り、
「五輪をめざすのはリオが最後に
なる。名古屋が最後かリオが最後
かわからないけれど。2016年は
私にとって‥‥」
と声を詰まらせたといいます。
一度は引退勧告まで受けていた野口
選手ですが、「もうやめろと言われて
も、いやいやまだ頑張ると思った。
なぜかわからないけど、やめるもんか
という感じだった」と近年の厳しい
日々にも辞めようとは思わなかった
といいます。
そりゃそうです、わかりますよ、
野口さん。走った距離は裏切らない
ことを、もう一度証明して見せたい
想いもあるでしょう。
リオ五輪内定者は今のところ
伊藤舞選手のみ、でも‥‥
出場枠3枠のリオ五輪女子マラソン
ですが、そのうちの一人は2015年
世界陸上北京大会で7位入賞を果たし
た伊藤舞選手が内定しています。
そして確定ではないですが、事実上
の内定となるであろう選手が先日、
大阪国際女子マラソンで優勝した
福士加代子選手。
残る枠は一つ。
この一つを野口選手が掴めば
リオが最後の舞台に。
もし逃してしまったなら、名古屋
ウィメンズマラソンが野口選手の
現役最後の走り、マラソンという
ことになるでしょう。
4年に一度のオリンピックに翻弄
される選手たち。
個人的には何が何でも野口選手の
リオ五輪での走りが見たい。
頑張れ! 野口みずき!!
どうなることか。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
関連記事
→福祉加代子「リオ決定だべ!」に野口みづき元監督が一喝!
→世界陸上2015女子マラソン前田彩里入賞でリオ五輪決定か
→世界陸上2015女子マラソン結果!伊藤舞が7位入賞リオ五輪内定
→マツコの知らない世界の増田明美が語る野口みずき裏話が凄い!